2019年2月4日月曜日

2019-0204 俺と焼きそば

淡い思い出


大阪に勤めていたころ 馴染みになった鉄板居酒屋がありました

居酒屋のおやじは元キックボクサー
デビューから連敗が続き、引退試合でアテ馬相手に初めて「勝たせて」もらったこと
昔は羽振りが良くていろんな人にお金貸してたけど、景気が悪くなるとみんな離れていったこと

そういう人生譚を織り交ぜながらいろんな話して、店の常連さんと仲良くなったりで、僕にはしっくりくる店でした


転勤後、しばらくぶりに行ったら店休みで、おやじにメールしてみたら
「体悪なって店休んでます・・・」
とのこと

しばらくして、大阪の同僚から閉店したと聞いた
以降、音沙汰は ありません

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十数年後、単身赴任で自炊することに。
パパッと作る中では野菜炒めが旨い。いつものようにキャベツをザク切りしてもやしと一緒にフライパンに入れたとき気づいた

 -これはおやじの焼きそばじゃないか!

最初は塩焼きそばと僕は決めていて、毎回カウンター越しに見てたら作り方覚えていた。
そして作り方をメモしたことを 思い出した。


以下は原文ママ。
読み返せば手慣れたコテ捌きのおやじが目に浮かぶ。
それは僕にとって、淡くて遠い、たぶんもう二度と会えない人との思い出。

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鉄板居酒屋いおり流 焼きそばの作り方


・キャベツは一口サイズに切って、モヤシと一緒に洗っておきます
・豚肉も一口サイズで人数分用意しておきます
・麺はざるに入れて水洗いし、ほぐしておきます


・鉄板を温めます
・油を敷きます
・豚肉を炒めます
・野菜(キャベツとモヤシ)を炒めます。
・キャベツやモヤシに透明感が出たころに麺を炒め始めます。
・サラダ油をスプーン一杯かけます
・麺・野菜・肉に絡ませます
・塩・コショウを振ります
・麺・野菜・肉に絡ませます
・麺に火が通ったら(30秒)、少し水をかけて蓋をして、蒸らします
・水のジュクジュク音が無くなったら蓋をとります
・ざっと混ぜて、水気を切ります
・普通の場合はここでソースをかけて絡めます。塩の場合はもう少し塩を絡めます
・皿にとります
・カツオぶし、青海苔をかけます
・できあがり

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もう作るしかない


そば買って、かつお節と青海苔も買った。


できた

ちょっと焦がしたけど、懐かしい味だった


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カウンターに座れば「いつもの?」「うん」で出てきた あの塩焼きそば
焦げた焼きそばは うまく行かずにのたうち回ってた”塩っぱい頃” の味でした。

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